「セル・イン・メイ」の真実

 こんにちは。KING-株です。
 アメリカで有名な相場格言(アノマリー)に「セル・イン・メイ」と言う言葉があります。「株は5月に売れ」という意味です。これは5月は相場が下落しやすいので株を売れと言う事ではありません。アメリカ市場では6月~9月にかけては株価が下落しやすい傾向があります。このため持っている株は「5月の内に売っておきなさい」という意味で「セル・イン・メイ」と言われています。
 日本株式市場はアメリカ市場と相関性が高いため、アメリカ市場の下落は日本株式市場の下落につながります。そこで今回は、日本株式市場に「セル・イン・メイ」の影響があるのかを検証したいと思います。

 アメリカ市場は6月~9月にかけて相場が下落しやすいという事ですので、日本株式市場の6月~9月の相場を検証してみました。

 
 こちらは日経平均株価を5月の最終営業日に購入し、9月の始まりに売却した場合の検証結果になります。勝率42.86%、平均損益はマイナス1.01%となり、下落しやすい傾向が確認できます。
 日本株式市場の7月、8月は「夏枯れ相場」と言われ、特に下落しやすい傾向がありますのでこの検証結果には納得が出来ます。

 続きまして、個別株を対象に検証してみました。


 こちらは日本株式市場に上場している全銘柄を対象に検証した資産曲線となります。検証期間は先程と同じ5月の最終営業日に株を買い付け、9月の最初の営業日に手仕舞いした時の結果です。勝率44.56%、平均損益は0.36%となりました。個別株において資産曲線は横ばいとなっておりますが、勝率が低いことから株価はやや下がりやすいと判断します。無理に投資をする期間ではありませんね。

 以上の検証結果から「セル・イン・メイ」は日本株式市場にも十分影響があることが分かります。6月~9月は下落しやすい傾向がありますので十分注意して投資を行いましょう。


 この「セル・イン・メイ」、正確には「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」というものでして、訳しますと「5月に株を売って、9月中旬頃に相場に戻って来い」となります。6月~9月は相場が下落しやすい傾向がありますので5月に株を手仕舞いし、また9月の中旬頃からは上昇しやすい傾向があるので相場に戻って来いと言う意味になります。


 最後に10月~5月の相場傾向について検証してみました。


 こちらの資産曲線は日経平均株価を対象に10月最初の営業日に買い付け、5月最初の営業日に手仕舞いするという売買ルールで検証した時の検証結果です。勝率61.90%、平均損益は5.22%となりました。株価は上昇傾向にある右肩上がりの資産曲線となっています。
 「セル・イン・メイ」のアノマリー通りの検証結果になりました。株式投資は10月~5月に行い、6月~9月はゆっくり休みましょうという相場格言でもありますね。
 また「順張り」の投資戦略を考える上でも重要な相場格言ではないでしょうか。投資期間を限定することでパフォーマンスの向上が期待できます。

 以上が検証結果となります。皆様の投資戦略、売買ルール作りの参考にしていただければ嬉しく思います。

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