確率を理解し継続しよう -シストレ学ー
システムトレードで成功するために大切なことは「継続する事」だと思います。
システムトレードに限らず他でもそうですが、負けたからと言って止めてしまえば終わりです。
資金が底をついてしまえば仕方ないですが、例えば連敗が続いたり、暴落相場の時怖くなってエントリー出来なかったり、途中で諦めてトレードを中断してしまう。
これでは上手くいきません。継続することが大事です。
システムトレードの検証結果には「勝率」が表示されます。
勝率というのは、勝つ確率という事ですね。
この「確率」をしっかり理解する事で、すぐに止めたりはしなくなります。
「継続し続ける」メンタルを手に入れる事が出来ると思います。
例えば、勝率70%と聞くとどんなイメージを想像しますか?
「ほぼ勝てる」「半分以上勝ってる」「安心する」など勝つイメージが先行すると思います。
そこで連敗が続きますと不安になり、「ちょっと待って」となるわけです。
勝率70%の売買ルールは10回中7回勝つと考えてはいけません。
勝率50%の売買ルールは2回に1回勝つと考えてはいけません。
ここで思い出してもらいたいのは、「大数の法則」です。
大数の法則とは簡単に言いますと、サンプル数の数の多さの違いで、その確率の信用性は変わってきますよ、という話です。
同じ勝率70%でも、サンプル数が10回で、7回勝つ売買ルールと、サンプル数が100回で、70回勝つ売買ルールでは、後者の方が信用性があるでしょう。
つまり、サンプル数が多ければ多いほど真の確率に近づくという事です。
これが「大数の法則」ですね。
ちなみに勝率70%の仕組みで誤差+-10%以内(65%~75%)に収束するには、165回以上のサンプル数が必要と言われています。
話を戻しますが、勝率70%の売買ルールは10回中7回勝つとイメージするのではなく、165回中115回勝つとイメージしなければいけません。
勝率50%の売買ルールは2回に1回勝てると考えるのではなく、384回中192回勝てると考えましょう。
10回中7回勝つイメージでトレードを始め、実際には10回中3回しか勝てなかった。これでは「なんだ!この売買ルール全然勝てないじゃないか!!」と諦めがちですが、165回中115回勝つイメージでトレードを始めますと、例え負けが先行しても「まだまだこれからだ!」と前向きになれます。精神的に楽にトレードが出来ますし、継続しやすくなりませんか?
まとめますと、
確率が収束するにはそれなりのサンプル数が必要である。
勝率70%の売買ルールでは165回以上のサンプル数が必要。
なので、トレードを始める時は10回中7回勝つイメージではなく、165回中115回勝つというイメージを忘れない。
すると、負けが続いても納得し諦めなくなる。
このように、「確率」をしっかり理解する事で精神的に楽になり、システムトレードで大切な「継続する難しさ」を克服してもらえばと思います。